医療法人優和会 神田歯科医院 群馬県前橋市にある審美歯科、インプラントを専門に治療を行っている歯科医院です。

今回は前回の妊婦の歯科検診のお話に続き、妊婦さんにおすすめの歯科治療のタイミングについて解説していきたいと思います。

妊娠されると食べ物や服装などの生活習慣にいろいろ気をつけていることが沢山あるかと思います。そしてお口の中も同じように気にされている事かと思います。
そしてそれがお腹の赤ちゃんへも影響を及ぼしているのです。
しかし妊娠中の歯科治療に対してためらいなどで躊躇してしまっている方も多いかと思います。
妊婦さんの歯科治療ではいくつか気をつけなければいけない点があります。

妊婦の歯科治療の時期と内容
1番好ましい受診時期は妊娠16週〜(5〜7ヶ月頃です)

妊娠時期
初期 (1〜4ヶ月)・・・切迫流産を起こしやすい妊娠初期は、過度の緊張を避けるために緊急な処置が必要な場合を除いて長時間にわたる治療はせず応急処置のみの治療にとどめます。

中期 (5〜7ヶ月)・・・ 安定期に入り歯科治療を受けるのに最も適した時期です。

後期 ( 8〜10ヶ月 )・・・陣痛がいつ起きてもおかしくない後期のこの時期は母体に負担がかかるため長時間にわたる治療や抜歯などはできるだけ避け体調に合わせながら処置をします。

妊婦さんからよくあるご質問Q&A

Q . 妊娠中にレントゲン撮影は大丈夫ですか?

A . 妊娠初期は感受性が高いので注意が必要ですが歯科で用いるエックス線撮影では撮影範囲が顔の部分のみで直接お腹に照射しないので放射線量は相当低く、防護エプロンを着用して腹部を保護しデジタルのレントゲン装置を用いれば従来の1/4から1/10の線量での撮影となるため胎内への影響は心配ないとされています。

 

Q. 妊娠中の歯科治療で麻酔をしても赤ちゃんに影響はないのですか?

A . 痛みを我慢して治療を受けるほうがかえって母子ともにストレスとなることもあるので必要に応じて麻酔を行ないます。歯科治療に使われる麻酔薬は無痛分娩時に使われる麻酔薬と同じです。歯科での麻酔は局所麻酔であり使用量も非常に少なく済むためお腹の赤ちゃんにまで影響が及ぼすことはありませんのでご安心ください

 

Q . 痛み止めや抗生物質のお薬は飲んでも問題ないのですか?

A . 抗生物質はセフェム系やペニシリン系とされるものであれば胎児に対する安全性は高いとされています。
痛み止めはボルタレンやロキソニンなどは避けます。
第1選択はアセトアミノフェン(カロナール)です。

 

妊娠中は母体にストレスをかけない方がいいとの理由で「妊娠中は歯科治療は受けない方がいい」と思っている人も多いようですが、出産目前にして歯の痛みが出る方がストレスとなり悪影響になります妊娠安定期になれば比較的安心して歯科治療が行えますので是非早めの検診や治療をお勧め致します。    →妊婦歯科検診はこちら