当院では根管治療にマイクロスコープを使用しております。
肉眼では見えない暗い根管内を明視野にしての治療が可能です。
歯の中には直径0.1mm以下の細い器具がやっと入るような細い管があり(もっと細い場合もあります)、
この管の内部炎症や感染物質が存在している場合、その細い器具を使って管の中をキレイにしていく治療を行います。
マイクロスコープは機器が高価である事や術者の熟練が必要な事から全国での普及率は低く、7~8%と言われております。
肉眼での治療でもうまくいく場合もありますが、難症例ではやはりマイクロスコープを用いて歯根にヒビが入っているか、
感染物質の取り残しがあるか等、問題点を見えるようにしての治療が必要となります。
場合によってはCTで3次元的なX線診断をした上で根管治療を行う事もあります。
ただし、マイクロスコープを使えば必ず歯を保存できるという事ではありません。
マイクロスコープを使う事で抜歯しなくてはいけない理由が見つかってしまう事もあります。