新型コロナウイルス流行から3年以上が経過しました。少しずつ収束傾向になり感染症法上の位置づけが5類に移行しマスクを外す人が増え、かつての日常が戻りつつあるように思われます。
近年ではSNSの人気から写真を撮る機会も増え、歯がとても白く綺麗な投稿写真を見てホワイトニングに興味・関心を持つ方も多いと思います。
多くの人は歯が白いと「清潔そう」「明るい」「健康」と好印象を抱きます。しかし歯が黄ばんでいる人に対しては「不潔そう」「だらしなさそう」と残念な印象を抱いてしまうといった雑誌のアンケートなどもあります。このように歯の色は相手に与える印象に大きく作用します。実際に人間は初対面の印象を数秒で決め、人の顔のパーツの中で一番目につきやすいのは口元だと言われています。そこで自分の歯を削らずに白くできるホワイトニングは老若男女を問わず人気を集めています。最近では歯科医院以外でエステサロン等でもホワイトニングが受けられるのですが、歯科医院で行うホワイトニングとエステサロン等のホワイトニングとの違いについてお伝えして行きたいと思います。
～歯科医院で行うホワイトニングの種類～
歯科医院でのホワイトニングは主に過酸化水素や過酸化尿素という成分を使用し歯を漂白して行きます。これらは「医薬品」であるため歯科医師や歯科衛生士の資格を持っている者でないと扱うことができません。そのため歯科医院でのみ施術することができます。
◎ホームホワイトニング
◎オフィスホワイトニング
◎デュアルホワイトニング（オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせて行うホワイトニング）
その他にも神経を失った歯に行う「ウォーキングブリーチ」などもあります。
ホームホワイトニング
■メリット
通院頻度が少ない
効果が持続しやすい
色味の調整がしやすい
薬剤が歯に染みにくい
■デメリット
効果が得られるまでに時間がかかる
自分でする手間がかかる
装着中は飲食できない
オフィスホワイトニング
■メリット
一回で効果を実感しやすい
通院すればよいので自分でやらなくて済む
プロによる施術なので安心
■デメリット
比較的費用がかかる
通院しなければならない
効果が持続しにくい
1回の施術に時間がかかる
デュアルホワイトニング
■メリット
効果が出るのが早い
効果が持続する
色味の調整がしやすい
■デメリット
費用が高い
通院の手間がかかる
知覚過敏が起きやすい
～セルフホワイトニング～
ホワイトニングサロンやエステサロンのホワイトニングのことで、歯科医院のホワイトニングが薬剤を歯質の内部に浸透させ汚れを化学的に分解し除去するものに対して、セルフホワイトニングは歯の表面に付着したステインを除去することしかできません。主にポリリン酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウムが使用されます。過酸化水素水などと違い、歯の漂白効果はないものの歯の着色を分解する作用があるのでご自身の歯の本来の色味を取り戻すことができます。
■メリット
安価
気軽にできる
刺激が少ない
■デメリット
表面についたステインしか落とせない
仕上がりに色むらができることがある
有資格者がいないところでの施術となるため安全面のリスクがある
このように歯科医院以外でもホワイトニングができる場所が徐々に増えてきて手軽で安価にホワイトニングができるのは魅力的ですが、より高いホワイトニング効果を求めるのであれば歯科医院でのホワイトニングがおすすめです。使用する薬剤による効果の出やすさや、薬剤によるリスク・副作用をしっかり把握して理解した上で施術を受けることをお勧めいたします。