審美歯科について
当院の審美歯科治療の概要
審美歯科という言葉を聞くと、多くの方は「銀歯を白い歯に交換すること」「ホワイトニング」「天然歯のようなセラミックを被せること」など、外見の美しさを想像するでしょう。
しかし、当院の審美歯科は単なる美容目的の治療ではありません。歯や歯茎などの生体機能やかみ合わせを改善し、それらの機能を維持しつつ審美性を高めることを目的としています。
当院のセラミック治療の特徴
マイクロスコープや拡大鏡の活用
当院では、治療の際に必ず拡大鏡やマイクロスコープなどの高精度機器を使用しています。肉眼の数倍に拡大して治療できるため、精度が格段に向上し、治療した歯の寿命を延ばすことができます。あらゆる治療で拡大視野を活用しているのが当院の特徴です。
保険診療と自費診療の違い
審美歯科治療にはコストがかかる?
審美歯科治療は高額だと思われがちですが、それには理由があります。保険診療と比べると、患者様の負担額は確かに高くなります。しかし、使用する材質や診療にかける時間が異なるため、被せ物や詰め物の精度や適合性に大きな差が生じるのです。
適合性の悪い被せ物・詰め物の問題点
適合性や精度の低い被せ物・詰め物で治療すると、治療した歯が再びむし歯になるリスクが高まります。これは保険診療でも自費診療でも同じです。過去に他院で保険診療のCRインレーで治療された歯が、再度むし歯になっているケースも見受けられます。
メンテナンスの重要性
人工物は天然歯に及ばない
どれだけ時間と材料をかけて精密に治療しても、本来の健全な歯に勝る人工物はありません。被せ物と歯の間には必ず隙間があり、清掃が困難な部位もあります。美しい被せ物でも、周囲の歯茎が腫れては意味がありません。
定期的なメンテナンスの必要性
当院では3〜6ヶ月ごとのメンテナンスをお勧めしています。被せ物周辺の歯茎の状態をチェックし、日常のブラッシングでは取り除けない歯石を除去します。むし歯も早期発見・早期治療が可能です。被せ物が多い方や咬み合わせが強い方には、就寝時のマウスピース(ナイトガード)の使用を推奨しています。歯や被せ物、歯根への局所的な力の集中を避け、被せ物をより長持ちさせることができます。
審美歯科治療の費用について
保険診療と自費診療の価格差
審美歯科治療は高額というイメージがありますが、保険診療と比べると患者様の負担額は確かに高くなります。例えば、前歯の被せ物治療の場合、保険診療では検査費用や仮歯代を含めて1歯あたり約5万円(3割負担の方は実質1.5万円くらい)ですが、自費診療のオールセラミックでは10〜20万円程度が一般的です。
保険診療と自費診療の違い
被せ物の材質や診療時間が異なる
保険診療と自費診療では、被せ物の材質が全く異なります。保険診療では主に銀を主成分とした金属と樹脂が使用されますが、金属成分が歯や歯茎に沈着して黒ずんだり、樹脂が劣化して黄ばんだりすることがあります。一方、自費診療ではオールセラミックが主流で、材質や金属使用の有無などにより様々な品質のものが提供されます。
また、保険診療では診療費が国によって一律に定められているため、時間をかけた丁寧な治療ができない現状があります。自費診療では診療費を任意に設定できるため、歯の削り方や型取りの材料など、より良いものを提供するために時間をかけられます。