矯正治療を始めるベストタイミング
2026.02.07
~ 小児と成人で異なる“ちょうどいい時期”とは ~
歯並びや噛み合わせの改善に役立つ矯正治療。最近は装置が目立ちにくく、痛みも少ない治療方法が増えたことで、子どもから大人まで矯正を始める方が増えています。しかし、「いつ始めるのが正しいの?」「子どもと大人で違いはあるの?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
今回は、小児矯正と成人矯正に分けて、タイミングの違いや治療の目的をご紹介します。
【小児(子ども)の矯正治療 ― 成長を味方にできる時期】

開始の目安:6〜12歳前後
子どもの矯正は、歯が生え変わる時期に始めることが多く、特に小学校低〜中学年頃(6〜10歳)に相談される方が増えています。
この時期は、あごの成長を利用できるため、歯並びだけでなくあごのバランス自体を整えられるのが最大のメリットです。
<小児矯正を始めるサイン>
・前歯のがたつきが強い
・受け口(下の歯が前に出ている)
・出っ歯気味で口が閉じにくい
・乳歯がなかなか抜けない
・指しゃぶり・口呼吸などの癖がある
・噛んだ時に上下の歯がかみ合わない(開咬)
< 小児矯正のメリット>
・あごの成長をコントロールできることがある
・将来の成人矯正が軽減されることがある
・抜歯のリスクを減らせることがある
・顔立ち・呼吸・姿勢など全身にも良い影響が期待できる
【成人の矯正治療 ― 年齢に関係なく始められる時期】
< 開始の目安:気になった時が“始めどき”>
成人の場合、あごの成長はほぼ完了しているため、「歯並びが気になり始めた時」=始めどきと言えます。10代後半から60代以上まで幅広い年齢の方が治療を受けています。
<成人矯正の特徴>
・透明なマウスピース矯正や目立ちにくいワイヤーなど選択肢が豊富
・ライフスタイルに合わせて治療計画を立てやすい
・治療後の見た目・口元の印象が大きく変わる
<成人矯正の注意点>
成人の場合、歯ぐきの状態や歯周病の有無が治療に影響することがあります。治療前にしっかり検査を行い、口の中を健康な状態にすることが大切です。
【結論:早期相談がベスト! 年齢より“口の状態”が大切】
矯正治療は、始める年齢によって目的や治療内容が変わります。
・子ども → 成長を活かしてあごと歯並びを育てる時期
・大人 → 気になった時がベスト、装置も選びやすい時期
どの年齢でも、気になったタイミングで一度相談していただくことが一番です。
また治療内容によって異なりますが、1~3年、またはそれ以上期間が要するケースもあり進学や就職に伴い引っ越しなどの予定により通院が困難になってしなうなど早めに状況を把握することで、最適な治療時期を逃さずに済みます。

歯並びは人生を通して大切な財産です。
患者さん一人ひとりの成長や生活に寄り添いながら、その方に合ったベストなタイミングをご相談してみて下さい。