更年期と歯周病
2025.11.09

最近「歯茎が腫れやすい」、「ブラッシングすると出血がある」そんなお悩みはありませんか?
実はそれ更年期による体の変化と関係しているかもしれません。
今回は女性ホルモン(更年期)と歯周病との関係についてお話しさせていただきます。
更年期障害とは
日本産科婦人科学会のホームページによると、更年期とは閉経前の5年間と閉経後の5年間をあわせた10年間の事とされております。
女性の場合はこの時期に女性ホルモンの分泌量低下によって体調不良や情緒不安定など、さまざまな症状が出やすくなると言われております。閉経前に起こる体の症状として、のぼせや顔のほてり、動悸や息切れ、異常な発汗、血圧の上下変動、耳鳴り、頭痛、めまい、イライラや不安感からのうつ症状不眠などがあります。

《 歯周病との関係 》
女性の体は40代頃からエストロゲンの分泌が徐々に減少していくと言われています。
このホルモンは骨や皮膚だけでなく歯茎や口の中の粘膜にも影響を与えているのです。
閉経により女性ホルモンが減少すると骨のカルシウム量が低下します。そして女性ホルモンであるエストロゲンは骨からカルシウムが引き出されるのを防ぐ働きをしますが、40代以降閉経が近づくにつれエストロゲンの分泌低下により骨密度の低下が引き起こされます。骨がもろくなりスカスカの状態になってしまうと、骨折しやすい“骨粗鬆症”という病気になってしまいます。そして歯周病は歯の周りの骨が溶けてしまう病気ですので、更年期の時期から歯周病が進行しやすくなります。
▶ホルモンバランスが乱れることで
・歯茎が炎症を起こしやすくなる
・唾液の量が減って口の中が乾く
・免疫力が下がり歯周病菌が増えやすくなる
といった変化が起こりやすくなります。
更年期世代の見落としやすいサイン
「年齢のせいかな?」「疲れているだけ」と見過ごしがちですが次のようなサインがある方は注意が必要です。
・朝起きたとき口の中がネバネバする
・歯茎がむずむずする・かゆいような感覚
・歯磨き時に毎回少し血が出る
・歯が長くなったように見える(歯茎が下がってきた)
※これらは歯周病の始まりや悪化のサインです。
今からできるセルフケアと通院のすすめ
この時期は体も心もゆらぎやすい時期です。だからこそ口の中を清潔に保つ事が全身の健康をまもる第一歩になります。
・柔らかめの歯ブラシで優しく丁寧に
・フロスや歯間ブラシをプラスして歯と歯の間もケア
・水分補給や口腔保湿ジェルで乾燥対策
・定期的な歯科検診で悪化を予防
つい後回しにしがちな歯茎のケア。しかし更年期を機に見直してみることで将来の自分の歯を守ることにつながります。更年期は今までと同じケアでは足りないことが増える時期だからこそ口の中の変化にも気づいてあげてください。