メタボと歯周病の深い関係
2026.02.07

メタボリックシンドローム、いわゆる「メタボ」は、内臓脂肪型肥満・高血圧・高血糖・脂質異常が重なることで、心筋梗塞や脳卒中といった重大な病気のリスクを高める状態です。生活習慣の乱れが背景にあるため、働き盛りの30〜40代男性に特に多いといわれています。
一方で、同じ年代の男性に多い病気として「歯周病」があります。
実は、この二つの病気は互いに深く影響し合い、悪循環を生み出していることがわかってきています。

★歯周病が全身に与える影響
歯周病は、細菌によって歯ぐきに炎症が起こり、進行すると歯を支える骨を溶かしてしまう病気です。
しかし、その影響は口の中だけにとどまりません。歯周病菌は血流に乗って全身をめぐり、血管の壁に炎症を引き起こして動脈硬化を進めます。
さらに、炎症によって産生される「サイトカイン」という物質は血糖コントロールを悪化させ、糖尿病を悪化させる原因にもなります。
結果として、心筋梗塞や脳卒中などの生活習慣病リスクを高めるのです。つまり、歯周病はメタボを助長する存在でもあります。
★メタボの生活習慣が歯周病を悪化させる
逆に、メタボに関わる生活習慣が歯周病の進行を早めることもわかっています。
高カロリーで脂肪の多い食事は体内の炎症を起こしやすくし、免疫の働きが落ちることで歯周病菌に対抗しづらくなります。
また、運動不足による代謝低下や、喫煙・過度の飲酒は歯肉の血流を悪化させ、歯周病を悪化させる大きな要因です。
さらに、ストレスによる歯ぎしりや食いしばりも歯周組織にダメージを与えるため、歯周病の進行に拍車をかけます。
■予防のポイント
歯周病とメタボはお互いに影響を与え合う「悪循環のパートナー」のような関係です。
そのため、両方を意識して生活を整えることが予防の第一歩になります。
まずは歯科医院での定期検診とクリーニングで、炎症の原因となるプラークや歯石を取り除きましょう。
ご自宅では歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを活用することが効果的です。
さらに、食生活の見直しや適度な運動、禁煙といった生活習慣改善も欠かせません。
少しの工夫が「お口の健康」と「体の健康」の両方を守ることにつながります。

■まとめ
「最近お腹が出てきたかな」と感じる年代は、同時に歯周病リスクも高まる年代です。
メタボと歯周病は互いに悪化させ合うため、早めの対策が重要です。
歯周病予防は、単に歯を守るだけでなく、全身の健康を守るカギでもあります。
お口のケアをきっかけに、体全体の健康を見直してみましょう。