【歯科医師が解説】インプラント・ブリッジ・入れ歯|選び方7つの重要ポイント
2025.04.06
皆さん、こんにちは。
群馬県前橋市にある前橋かんだ歯科・矯正歯科の院長 神田 雄紀です。
「インプラントと入れ歯、ブリッジ、どれを選べばいいんだろう?」「費用や治療期間、メリット・デメリットがよくわからない…」「後悔しない選択をしたいけど、どうすればいいのかな」
このような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
歯の治療方法は、ご自身の状態や生活スタイル、予算に合わせて最適な選択肢が変わってきます。どの治療法にもそれぞれの特徴があり、一概に「これが最適」とは言えないのです。
この記事では、歯科医師の視点から、インプラント・ブリッジ・入れ歯のそれぞれの特徴を7つの重要なポイントで詳しく比較し、あなたに最適な治療法の選び方をご説明します。治療費用や期間、メリット・デメリットなど、治療選択の判断材料となる情報をわかりやすくまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
>>「前橋かんだ歯科・矯正歯科のインプラントについて」はこちら
目次
インプラント・ブリッジ・入れ歯とは?それぞれの特徴を解説
歯を失ってしまった際、そのまま放置しておくことは、残存歯へ悪影響を及ぼす可能性があります。そこで選択肢となるのが、インプラント、ブリッジ、入れ歯という3つの歯科治療法です。これらは、失った歯の機能を回復し、口腔内の健康を維持するために用いられます。
歯を失ったときの治療選択肢について
歯を失った際の治療法は、大きく分けてインプラント、ブリッジ、入れ歯の3種類があります。それぞれ特徴が異なるため、自分に合った治療法を選ぶことが重要です。治療法の選択には、失った歯の本数や位置、残存歯の状態、顎の骨の量や質、費用、治療期間など、様々な要因を考慮する必要があります。
それぞれの治療法の基本的な仕組み
インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を被せる治療法です。ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削り、そこに人工歯を固定する治療法です。入れ歯は、歯茎の上に乗せて使用する取り外し可能な人工歯です。それぞれの治療法には、一長一短があります。
治療法選択の重要性
歯を失った際の治療法選択は、口腔内の健康だけでなく、日常生活の質にも大きな影響を与えます。自分に合った治療法を選ぶことで、噛む力や見た目の改善、違和感の軽減など、様々なメリットが得られます。一方、自分に合わない治療法を選んでしまうと、痛みや違和感が続いたり、十分な効果が得られなかったりする可能性があります。したがって、治療法の選択は慎重に行う必要があります。
失った歯の治療法|インプラント・ブリッジ・入れ歯の違いを比較
歯を失った際の治療法であるインプラント、ブリッジ、入れ歯は、それぞれ特徴が異なります。自分に合った治療法を選ぶためには、これらの違いを理解することが重要です。ここでは、インプラント、ブリッジ、入れ歯の違いを、治療方法、適応条件、治療期間と通院回数、費用と保険適用の観点から比較します。
治療方法の違い
インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を被せる治療法です。手術が必要ですが、他の歯を削る必要がないため、残存歯への負担が少ないという特徴があります。
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削り、そこに人工歯を固定する治療法です。手術は必要ありませんが、健康な歯を削らなければならないというデメリットがあります。
入れ歯は、歯茎の上に乗せて使用する取り外し可能な人工歯です。手術やブリッジのように大きく歯を削る必要はありませんが、装着時の違和感が大きいという欠点があります。
適応条件の違い
インプラントは、顎の骨が十分にある方に適しています。歯周病などで骨が減ってしまっている場合は、骨造成の処置が必要になることもあります。ブリッジは、失った歯の両隣の歯が健康である必要があります。虫歯や歯周病がある場合は、治療してから装着する必要があります。入れ歯は、歯が全くない方や、他の治療法が適用できない方に適しています。
治療期間と通院回数の比較
インプラントは、手術後に顎の骨と人工歯根が結合するまでに3〜6ヶ月程度の治癒期間が必要です。この間、インプラントの部分は安静にし、ケースによって異なりますが定期的な通院も必要となる事があります。手術を含めると、完了までに3か月~1年程度かかることもあります。
一方、ブリッジは治療期間が比較的短く、型を採ってから約2週間から1ヶ月程度で完了します。通院回数も少なくて済みます。
入れ歯も大体のケースで約2週間から1か月程度で完了します。ただし、装着後の調整のための通院が必要な場合があります。
費用と保険適用について
インプラントは、自由診療のため、保険適用外となります。医院によって異なりますが、被せ物も含めると1本あたり30万円〜60万円程度と、治療法の中では最も高額です。
ブリッジは、保険適用となる場合と自由診療の場合があります。保険適用の場合、1歯あたり数千円程度で済みますが、自由診療の場合は1歯あたり10万円〜15万円程度(歯3本分の場合30~45万円)かかります。
入れ歯も、保険適用となる場合と自由診療の場合があります。保険適用の場合、1装置あたり数千円〜数万円程度で済みますが、自由診療の場合は10万円〜50万円程度かかることがあります。ただし、費用は失った歯の本数や種類によって大きく異なります。
インプラント、ブリッジ、入れ歯|選び方7つの重要ポイント
インプラント、ブリッジ、入れ歯のどれを選ぶべきか迷っている方のために、選び方の重要ポイントを7つご紹介します。これらのポイントを踏まえることで、自分に合った治療法を選択することができます。
①噛む力と機能性
歯の主な役割は、食べ物を噛み砕くことです。治療法を選ぶ際には、どの程度噛む力が回復できるかを考慮する必要があります。インプラントは、自分の歯に最も近い噛む力を得る事ができます。ブリッジは、インプラントほどではありませんが、十分な噛む力を得る事が期待できます。入れ歯は、他の2つの治療法と比べると噛む力が弱くなる傾向があります。
②見た目(審美性)
歯は、口元の印象を大きく左右します。治療法を選ぶ際には、見た目も重要な要素の1つです。インプラントとブリッジは、自分の歯とほとんど区別がつかないほど自然な見た目が得られます。入れ歯は、自分の歯と比べると人工的な印象を与えることがありますが、保険適応外の入れ歯であれば、最近では自然な見た目の入れ歯も開発されています。
③周囲の歯への影響
失った歯を放置すると、周囲の歯に悪影響を及ぼすことがあります。治療法を選ぶ際には、周囲の歯への影響も考慮する必要があります。インプラントは、周囲の歯を削る必要がないため、周囲の歯への影響が最も少ないと言えます。ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削る必要があるため、健康な歯への負担が大きくなります。入れ歯は、周囲の歯を削る事は少量で済みますが、装着時の違和感があります。
④顎の骨への影響
歯を失うと、顎の骨が徐々に減少していきます。治療法を選ぶ際には、顎の骨への影響も考慮する必要があります。インプラントは、顎の骨に直接埋め込まれるため、骨の減少を防ぐ効果が期待できます。ブリッジと入れ歯は、顎の骨に直接的な刺激を与えないため、骨の減少を防ぐ効果は期待できません。
⑤治療の痛みと負担
歯科治療では、痛みや負担を伴うことがあります。治療法を選ぶ際には、治療中の痛みや負担の程度も考慮する必要があります。インプラントは、手術が必要なため、治療中の痛みや腫れが比較的大きくなります。ブリッジは、歯を削る必要があるため、治療中の痛みや違和感が伴います。入れ歯は、手術は必要もなく、歯を削る量も少量なため、治療中に限っては痛みや負担が最も少ないと言えます。
⑥長期的な寿命とメンテナンス
歯科治療は、長期的に使用することを前提に行われます。治療法を選ぶ際には、長期的な寿命とメンテナンスの必要性も考慮する必要があります。インプラントは、適切なメンテナンスを行えば、30年以上使用できると言われています。ブリッジは、10〜15年程度の寿命が期待できます。入れ歯は、5〜7年程度で作り直しが必要になることがあります。どの治療法も、長期的に使用するためには、歯科医院での定期的なメンテナンスが必要不可欠です。自分で行うホームケアと合わせて、適切なメンテナンスを継続することが大切です。
⑦治療後の違和感
治療後の違和感は、日常生活の質に大きな影響を与えます。治療法を選ぶ際には、治療後の違和感の程度も考慮する必要があります。インプラントは、自分の歯とほとんど同じ感覚で使用できます。ブリッジは、装着当初は違和感がありますが、徐々に慣れていきます。入れ歯は、装着時の違和感が大きく、慣れるまでに時間がかかることがあります。
インプラントの特徴とメリット・デメリット
インプラントは、失った歯の機能を回復するための治療法の1つです。ここでは、インプラントの特徴やメリット・デメリットについて詳しく説明します。
インプラントの構造と仕組み
インプラントは、大きく分けて3つの部分から構成されています。
- 1.インプラント体(人工歯根):顎の骨に直接埋め込まれる部分で、チタンなどの生体親和性に優れた材料で作られています。
- 2.アバットメント:インプラント体の上部に装着される部品で、上部構造を支える役割を果たします。アバットメントもチタンなどの素材で作られています。
- 3.上部構造(人工歯):アバットメントの上に取り付けられる部分で、天然歯に近い見た目と機能を再現するために、セラミックなどの材料で作られます。
インプラントは、顎の骨と直接結合します。この結合のことを「オッセオインテグレーション」と呼びます。オッセオインテグレーションにより、インプラントは顎の骨としっかりと一体化し、安定した状態で機能することができるのです。
治療の流れと期間
インプラント治療は、通常以下のような流れで行われます。
- 1.診査・診断:口腔内の状態や顎の骨の状態を詳しく検査します。
- 2.手術:麻酔をかけた上で、顎の骨にインプラント体を埋め込む手術を行います。
- 3.治癒期間:インプラント体と顎の骨が結合するまでの期間で、通常3〜6ヶ月程度かかります。
- 4.アバットメントの装着:治癒期間が終了した後、インプラント体の上にアバットメントを装着します。
- 5.上部構造の装着:アバットメントの上に人工歯を取り付けます。
治療期間は、顎の骨の状態や治癒の進み具合によって個人差がありますが、通常3ヶ月〜1年程度かかります。
3つのメリット
インプラントには、以下のような3つのメリットがあります。
- 1.自然な見た目と機能:インプラントは、天然歯に近い見た目と機能を再現できます。
- 2.周囲の歯への影響が少ない:インプラントは、隣接する歯を削る必要がないため、周囲の歯への影響が少なくて済みます。
- 3.顎の骨の減少を防ぐ:インプラントは、顎の骨に直接埋め込まれるため、骨の減少を防ぐ効果が期待できます。
3つのデメリット
一方で、インプラントには以下のような3つのデメリットもあります。
- 1.手術が必要:インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込む手術が必要であり、身体的な負担が大きくなります。
- 2.治療期間が長い:インプラントは、手術後に顎の骨と結合するまでに3〜6ヶ月程度の治癒期間が必要です。
- 3.費用が高い:インプラントは、自由診療のため保険適用外となり、治療費が高額になる傾向があります。
適している患者様の特徴
インプラントは、以下のような特徴を持つ患者様に適しています。
- ・全身の健康状態が良好な方
- ・顎の骨が十分にある方
- ・隣接する歯が健康な方
- ・喫煙習慣のない方
- ・口腔内の衛生状態が良好な方
ただし、糖尿病などの全身疾患がある場合や、顎の骨が不足している場合は、インプラント治療が適さないことがあります。
ブリッジの特徴とメリット・デメリット
ブリッジは、失った歯の両隣にある健康な歯を利用して、人工歯を固定する治療法です。ここでは、ブリッジの特徴やメリット・デメリットについて詳しく説明します。
ブリッジの構造と仕組み
ブリッジは、失った歯の両隣にある健康な歯(支台歯)を削って形を整え、その上に人工歯を固定する方法です。支台歯は、ブリッジを支えるための土台となります。人工歯は、天然歯に近い見た目と機能を再現するために、セラミックなどの材料で作られることが多いです。ブリッジは、支台歯と人工歯が一体化した構造になっています。
治療の流れと期間
ブリッジ治療は、通常以下のような流れで行われます。
- 1.診査・診断:口腔内の状態や支台歯の状態を詳しく検査します。
- 2.支台歯の形成:支台歯を削って、ブリッジを装着するための形に整えます。
- 3.印象採得:削った支台歯の型取りを行います。
- 4.ブリッジの製作:採取した型を元に、歯科技工士がブリッジを製作します。
- 5.ブリッジの装着:完成したブリッジを口腔内に装着し、調整を行います。
治療期間は、早ければ2〜3週間程度で完了します。ただし、支台歯の状態によっては、治療期間が長くなることもあります。
3つのメリット
ブリッジには、以下のような3つのメリットがあります。
- 1.自然な見た目:ブリッジは、天然歯に近い見た目を再現できます。
- 2.短期間で完了:ブリッジは、治療期間が比較的短く、早ければ2〜3週間程度で完了する事もあります。
- 3.費用が比較的安い:ブリッジは、インプラントと比べると費用が安く済む傾向があります。
3つのデメリット
一方で、ブリッジには以下のような3つのデメリットもあります。
- 1.健康な歯を削る必要がある:ブリッジは、支台歯を削る必要があるため、健康な歯への負担が大きくなります。
- 2.顎の骨の減少を防げない:ブリッジは、顎の骨に直接的な刺激を与えないため、骨の減少を防ぐ効果は期待できません。
- 3.支台歯へのリスク:支台歯にかかる負担が大きくなるため、将来的に支台歯が損傷するリスクがあります。
適している患者様の特徴
ブリッジは、以下のような特徴を持つ患者様に適しています。
- ・全身の健康状態が良好な方
- ・支台歯が健康で、しっかりとした歯根を持っている方
- ・顎の骨が十分にある方
- ・インプラントよりも短期間で治療を完了させたい方
- ・費用を抑えたい方
ただし、支台歯が虫歯や歯周病に罹患している場合や、顎の骨が不足している場合は、ブリッジ治療が適さないことがあります。
入れ歯の特徴とメリット・デメリット
入れ歯は、失った歯を人工的に作られた歯で補う、取り外し可能な治療法です。ここでは、入れ歯の特徴やメリット・デメリットについて詳しく説明します。
入れ歯の種類と特徴
入れ歯には、主に以下の2種類があります。
- 1.部分入れ歯:一部の歯が欠損している場合に使用する入れ歯で、残っている歯や歯茎で支えます。
- 2.総入れ歯:口腔内に歯が全くない場合に使用する入れ歯で、歯茎や顎の骨で支えます。
入れ歯は、プラスチックや金属でできた土台(床)に、人工歯を配置して作られます。人工歯は、天然歯に近い色や形のものが選ばれます。
治療の流れと期間
入れ歯の治療は、通常以下のような流れで行われます。
- 1.診査・診断:口腔内の状態や欠損部の状態を詳しく検査します。
- 2.印象採得:口腔内の型取りを行います。
- 3.入れ歯の製作:採取した型を元に、歯科技工士が入れ歯を製作します。
- 4.入れ歯の装着:完成した入れ歯を口腔内に装着し、調整を行います。
治療期間は、ケースによって異なりますが早ければ1〜2週間程度で完了します。ただし、慣れるまでに時間がかかる場合があります。
3つのメリット
入れ歯には、以下のような3つのメリットがあります。
- 1.短期間で完了:入れ歯は、比較的治療期間が短く、2週間~1か月程度で完了します。
- 2.費用が比較的安い:入れ歯は、インプラントやブリッジと比べると費用が安く済む傾向があります。
- 3.非侵襲的:入れ歯は、手術を必要とせず、残っている歯を大きく削る必要がないため、身体的な負担が少なくて済みます。
3つのデメリット
一方で、入れ歯には以下のような3つのデメリットもあります。
- 1.違和感がある:入れ歯は、装着時の違和感が大きく、慣れるまでに時間がかかることがあります。
- 2.噛む力が弱い:入れ歯は、インプラントやブリッジと比べると、噛む力が弱くなる傾向があります。
- 3.顎の骨の減少を防げない:入れ歯は、顎の骨に直接的な刺激を与えないため、骨の減少を防ぐ効果は期待できません。
適している患者様の特徴
入れ歯は、以下のような特徴を持つ患者様に適しています。
- ・多数の歯が欠損している方
- ・インプラントやブリッジの治療が難しい方
- ・費用を抑えたい方
- ・手術を避けたい方
ただし、歯茎や顎の骨が著しく減少している場合は、入れ歯の安定性が悪くなることがあります。
治療をする前に確認すべき注意点
インプラント、ブリッジ、入れ歯のいずれの治療法を選ぶ場合でも、治療を始める前に注意すべきポイントがあります。ここでは、歯科医院の選び方や治療前の確認事項、そして失敗やトラブルを防ぐためのポイントについて説明します。
歯科医院の選び方
失った歯の治療を行う際は、信頼できる歯科医院を選ぶことが大切です。以下の点に注目して、歯科医院を選びましょう。
▶治療実績の確認
選んだ治療法について、豊富な実績を持つ歯科医院を選ぶことが重要です。特にインプラントは、高度な技術が必要とされる治療法ですので、実績のある歯科医師に治療を受けることをおすすめします。
▶アフターケアの体制
治療後のアフターケアも、歯科医院選びの重要なポイントです。定期的なメンテナンスや問題が発生した際の対応など、しっかりとしたアフターケア体制が整っている歯科医院を選びましょう。
治療前に確認すべき3つのこと
治療を始める前に、以下の3つのことを歯科医師とよく相談し、確認しておくことが大切です。
- 治療計画:治療の流れや期間、通院回数などを詳しく確認しましょう。
- 費用:治療にかかる総費用や支払い方法について確認し、予算との兼ね合いを考えましょう。
- リスクとトラブル:治療に伴うリスクやトラブルの可能性について説明を受け、十分に理解しておくことが重要です。
失敗・トラブルを防ぐポイント
失った歯の治療は、失敗やトラブルを防ぐためにも、以下の点に気をつけましょう。
- ・口腔内の衛生状態を良好に保つ:治療前から口腔内の清掃を徹底し、虫歯や歯周病を予防することが大切です。
- ・全身の健康管理:全身疾患がある場合は、治療前にしっかりとコントロールすることが重要です。
- ・禁煙:喫煙は治療の成功率を下げる可能性があるため、できるだけ禁煙することをおすすめします。
- ・定期的なメンテナンス:治療後は、定期的に歯科医院でのメンテナンスを受けることが大切です。
治療を始める前に、これらの点について歯科医師とよく相談し、理解を深めておくことが重要です。
<よくある質問>インプラント・ブリッジ・入れ歯について
インプラント、ブリッジ、入れ歯に関して、患者様からよくいただく質問にお答えします。
費用に関する質問
▶インプラントの費用はどのくらいかかりますか?
インプラントは自由診療のため、1本あたり30万円〜50万円程度の費用がかかります。ただし、歯科医院や地域によって費用は異なりますので、事前に確認することをおすすめします。
▶ブリッジと入れ歯は保険が使えますか?
ブリッジと入れ歯は、保険適用となる場合があります。ただし、材料によっては自由診療となり、追加の費用がかかることがあります。詳しくは歯科医院にご相談ください。
▶分割払いは可能ですか?
多くの歯科医院では、自由診療を行う場合、分割払いや医療ローンなどの支払い方法に対応しています。また、クレジットカードでの支払いも可能な場合があります。支払い方法については、事前に歯科医院に確認しましょう。
治療に関する質問
▶インプラントの手術は痛みますか?
インプラントの手術は、局所麻酔を使用して行われるため、手術中の痛みはほとんどありません。手術後は多少の痛みや腫れが生じることがありますが、数日で落ち着いてきます。
▶治療期間はどのくらいですか?
インプラントは、手術後の治癒期間を含めると、完了までに3か月~1年程度かかります。ブリッジは2〜3週間程度、入れ歯は2週間~1か月程度で完了します。ただし、個人差がありますので、詳しくは歯科医師に相談しましょう。
▶仮歯はつけられますか?
インプラントの場合、前歯では手術後に仮歯を装着します。ブリッジや入れ歯の場合は、治療期間中に仮歯を装着することもできます。仮歯の必要性については、歯科医師とよく相談しましょう。
治療後の生活に関する質問
▶食事制限はありますか?
インプラントは、装着後しばらくの間は硬い食べ物を避ける必要があります。ブリッジや入れ歯の場合も、装着直後は柔らかい食べ物から徐々に慣らしていくことが大切です。詳しい食事制限については、歯科医師の指示に従いましょう。
▶メンテナンスは必要ですか?
インプラント、ブリッジ、入れ歯のいずれの場合も、定期的なメンテナンスが必要です。歯科医院での定期検診や歯のクリーニングを受けることで、治療した部分を長持ちさせることができます。
▶治療後の違和感はどのくらい続きますか?
インプラントは、装着後の違和感が少なく、すぐに慣れることができます。ブリッジは、装着後しばらくは違和感がありますが、徐々に慣れていきます。入れ歯は、慣れるまでに時間がかかる場合があります。違和感の程度や期間は個人差がありますので、不安な点は歯科医師に相談しましょう。
▶適応に関する質問
▶年齢制限はありますか?
インプラント、ブリッジ、入れ歯には明確な年齢制限はありません。ただし、インプラントの場合、顎の骨の成長が完了する20歳前後以降に行うことが一般的です。また、高齢の方の場合は、全身の健康状態を考慮する必要があります。
▶持病がある場合でも治療できますか?
糖尿病などの全身疾患がある場合は、治療前にしっかりとコントロールすることが重要です。また、病状によっては治療が難しい場合もありますので、事前に歯科医師に相談しましょう。
▶複数の歯が無い場合はどうすればよいですか?
複数の歯が失われている場合は、インプラント、ブリッジ、入れ歯を組み合わせて治療することが可能です。失った歯の本数や位置、顎の骨の状態などを考慮して、最適な治療法を歯科医師と相談して決めましょう。
<まとめ>インプラント・ブリッジ・入れ歯の選び方ポイント
これまで、インプラント、ブリッジ、入れ歯の特徴やメリット・デメリットについて詳しく説明してきました。最後に、これらの情報を整理し、自分に合った治療法を選ぶためのポイントをまとめます。
それぞれの治療法の特徴を振り返る
▶インプラントの特徴とおすすめな方
インプラントは、自然な見た目と機能が期待でき、周囲の歯への影響が少ない治療法です。ただし、手術が必要で治療期間が長く、費用も高額になる傾向があります。インプラントは、全身の健康状態が良好で、顎の骨が十分にある方におすすめです。
▶ブリッジの特徴とおすすめな方
ブリッジは、自然な見た目が期待でき、比較的短期間で治療が完了します。また、インプラントと比べると費用が安く済む傾向があります。ただし、健康な歯を削る必要があり、将来的に支台歯にリスクがあります。ブリッジは、支台歯が健康で、インプラントよりも短期間で治療を完了させたい方におすすめです。
▶入れ歯の特徴とおすすめな方
入れ歯は、治療期間が短く、費用も比較的安く済む傾向があります。また、手術の必要がなく、非侵襲的な治療法です。ただし、装着時の違和感が大きく、噛む力も弱くなる傾向があります。また、歯茎や顎の骨が痩せている方は入れ歯が安定しにくいです。入れ歯は、多数の歯が欠損していて、どうしてもインプラントやブリッジの治療ができない方におすすめです。
失った歯の治療選びで重視すべきポイント
失った歯の治療法を選ぶ際は、以下のポイントを重視して、自分に合った方法を選びましょう。
▶機能性と審美性の観点
噛む力や見た目は、日常生活の質に大きな影響を与えます。自分にとって、どちらがより重要かを考えましょう。
▶費用と治療期間の観点
治療費用と治療期間は、治療法によって大きく異なります。自分の予算と時間的な余裕を考慮して選びましょう。
▶長期的な視点での選択
失った歯の治療は、長期的に使用することを前提に選ぶ必要があります。メンテナンスの必要性や将来的なリスクも考慮しましょう。
後悔しない治療選択のためのチェックリスト
最後に、後悔しない治療選択をするためのチェックリストを紹介します。
▶治療前の確認事項
・自分の口腔内の状態や全身の健康状態を把握する
・治療計画や費用、リスクについて歯科医師とよく相談する
▶治療中の注意点
・歯科医師の指示を守り、定期的に通院する
・口腔内の衛生管理を徹底する
・疑問や不安があれば、歯科医師に相談する
▶治療後のケアポイント
・定期的なメンテナンスを受ける
・歯科医師から指導された口腔ケアを継続する
・異常を感じたらすぐに歯科医院を受診する
歯を失った際の治療法であるインプラント、ブリッジ、入れ歯について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説してきました。自分に合った治療法を選ぶためには、機能性や審美性、費用や治療期間など、さまざまな観点から検討することが大切です。
前橋かんだ歯科・矯正歯科では、患者様一人ひとりのお口の状態やご要望に合わせて、最適な治療法をご提案しております。インプラント治療に関しても、豊富な実績持つ歯科医師が在籍しており、安心して治療を受けていただけます。
歯科治療にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
皆様のご来院をお待ちしております。
前橋かんだ歯科・矯正歯科
院長 神田 雄紀