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ジルコニアとセラミックの違い

2024.12.03

歯医者

虫歯などの治療を受けてその後、型取りをして詰め物や被せ物などを装着する必要がある際に説明を受けると思いますが、詰め物には色々な種類があり、どれを選択すればよいか悩んだことがある方も多いかと思います。

今回は自然な歯になるべく近く、見た目や機能性を有するものとしてオールセラミックスとジルコニアについて違いやメリット・デメリットのご紹介をしていきます。

 

  • ・ジルコニア・・・ジルコニアは二酸化ジルコニウムのことで、“人工ダイヤモンド”と言われるくらい強度と耐久性に優れた素材です。
  • ・セラミック・・・陶材のことで瀬戸物やガラスに似た成分です。美しい見た目と自然な透明感があり審美性に優れた素材です。

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ジルコニアとセラミックの違い

見た目の違い、強度の違い、寿命の違い、価格の違いがあります。

 

見た目の違い

ジルコニアは透明度が低く白っぽい見た目をしています。透明感にかけてしまい白っぽく見えてしまうのが弱点ではあります。一方でセラミックはたくさんの種類のある陶材の中から歯の色を参考に細かく盛り付けながら作っていくため色、透明度、再現性に優れています。

 

強度の違い

天然歯の硬さが約400Mpaと言われていますがセラミックは400Mpaとほとんど同じです。そのため噛む力が強い方や激しい食いしばりをする習慣がある方では奥歯や、薄い詰め物やかぶせものの場合、強い衝撃を受けて割れやすいという弱点があります。

一方のジルコニアは非常に硬く1300Mpaと言われております。使用していく中で割れることはまれですが、かつては対合歯(噛み合っている反対の歯)を傷つけてしまうというリスクがあると言われておりました。しかしジルコニア表面を滑沢に磨いたりすることで歯に負担をかけるリスクを低減することができます。

また最近では900Mpa程度の強度のジルコニアもあります。人は噛んだときに歯に50キロから60キロ程度の圧力がかかると言われ、最大100キロの圧力が奥歯に伝わるため金属に匹敵する強度を備えているジルコニアは問題なく使えます。

寿命の目安としては強度と深く関係していますが、オールセラミックは10年程度、ジルコニアは15年程度と言われております。どちらもしっかりメンテナンスをすれば一生持つとも言われておりますので、寿命を延ばすためには日頃のメンテナンスが大切です。そしてナイトガードを使用し夜間の歯ぎしりや食いしばりなどから歯を守るとよいでしょう。

ジルコニアやセラミックは表面が滑らかで汚れが付きにくいためプラークが付着しにくく、結果として虫歯や歯周病の原因等の細菌の増殖を抑制するため長期間にわたり安定した治療効果を保ち続けることが可能です。
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ジルコニアとセラミックどちらを選べばいい?

どっちを選べばいい?

ジルコニアやセラミックはそれぞれ異なる特性を持っており重視する要素によってどちらを選ぶべきかが変わります。

ジルコニアはセラミックほど審美性は高くはないものの強い強度耐久性を持っており奥歯に使用できるメリットがあります。またセラミックはジルコニアほど強度はありませんが天然歯と同じレベルの高い審美性を持っています。強度を重視ならジルコニア、審美性を重視するならセラミックを選ぶと良いでしょう。どちらも重視したいならセラミックとジルコニアの両方の特性を持ち合わせたジルコニアセラミックといった選択肢もあります。

お口の中の状態・治療部位・噛み合わせ・食いしばりなどの習慣によっても違いがあるためひとりひとり条件は異なると思います。なかなかご自身ではどれが適しているのかわかりにくく悩んでしまうかと思われます。信頼できる歯科医院で一番ベストな治療方法を相談してみてください

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