ガムピーリング
2024.11.26
笑った時や大きく口を開いたときに見える歯肉が黒いと感じたことはありませんか?
人の印象は出会ってから0.5秒~30秒で印象が決まるとも言われています。そのためには素敵な笑顔、笑った時に歯並び・歯の色の白さは人に好印象を与えます。そしてそれと同じぐらい大事なのは歯肉の色です。歯肉が黒ずんでしまっているだけで不健康そうであったり不潔など悪いイメージがついてしまうほどです。その黒ずんでしまっている歯肉をきれいなピンク色に改善できる方法がありそれをガムピーリング(メラニン色素除去療法)といいます。
ガムピーリングとは
歯肉のメラニン色素除去のことを言います。歯肉に含まれるメラニン形成細胞で生成されたメラニンが歯肉細胞層の最も下部で基底細胞に沈着することで生じた色素沈着を歯肉メラニン色素沈着といいます。付着した黒褐色の歯肉を健康的なコーラルピンクに色調を改善させる処置です。ガムピーリングの治療法はいくつかありますが一般的に行われている方法はフェノールという特殊な薬剤を歯肉に塗ることで歯肉の表面が一層剥がれてきれいな歯肉になるという仕組みです。
歯肉が黒くなる原因
主な原因はメラニン色素です。
- ・紫外線
- ・口呼吸
- ・食物の刺激など
治療の流れ
歯肉に90%フェノールを小綿球で塗布します。20~30秒後フェノールが塗布された部分の歯肉が白く変色しますその後アルコールの小綿球で薬剤を中和しその後充分水洗します。処置は5~10分ほどで終了し1週間ほどできれいなピンク色の歯肉になりますが個人差や黒ずみの度合いによって2 、3回処置が必要な場合もあります。
ガムピーリングを受けられない方
- ・歯肉炎や歯周病など歯肉に炎症がある方は炎症が治まってからの処置をお勧めします。
- ・フェノールやアルコール類の薬剤アレルギーのある方
- ・妊娠中の方やお子様
- ・被せ物のメタル(金属イオン)による歯肉変色はフェノール法によるガムピーリングで改善させるのは難しいです。
ガムピーリング注意点
ガムピーリング後は刺激の強い食べ物(辛い物・塩辛い物・酸っぱい)は避けてください。痛みに対する反応は個人差があり、火傷したようなヒリヒリ感を感じる場合もあります。
ガムピーリング後2~3日ぐらい歯肉が白っぽくなりますが、少しずつ表層が剥がれていき古くなった上皮が新しい上皮に置き換えるターンオーバーという生理現象を利用した改善法になりますので安全性は高く、違和感も自然に治癒します。施術後ブラッシングする時は治療したところの歯肉に当たらないように注意して歯面を磨いていただきます。個人差もありますが生活習慣(喫煙・コーヒーやお茶)などで後戻りすることがあります。
ガムピーリングの費用
ガムピーリングは基本的にはホワイトニングなどと同じく保険適用外となります。
自費治療となるため歯科医院によって差がありますが5.000~10.000円程度となります。
まとめ
ガムピーリング行った後歯肉の着色は日常生活の中で再発することがあります。そのため黒ずみの原因となりうる行動はなるべく避けるようにする必要があります。歯肉の色は歯の色や形と同様に印象的なイメージはかなり変わってきます。歯肉の黒ずみが気になる人・もっと思いっきり笑いたい人はガムピーリングも検討をしてみてはいかがでしょうか?