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【歯科医が回答】インプラント何歳までできる?高齢者の注意点と5つの条件

2024.11.19

皆さん、こんにちは。

群馬県前橋市にある前橋かんだ歯科・矯正歯科の院長 神田 雄紀です。

 

「歳を取ってもインプラント治療を受けられるのかしら?」「高齢だと治療のリスクが心配…」「インプラントを入れても大丈夫なのかな?」と不安に思われている方も多いのではないでしょうか?

実は、インプラント治療に年齢の上限はありませんが、安全に治療を受けるための5つの重要な条件があります。顎の骨の状態や全身の健康状態などをしっかりと確認することで、高齢の方でも安心して治療を受けることができるのです。

この記事では、インプラント治療を受けられる年齢の条件や高齢者特有の注意点、そして治療を成功に導くための5つの重要なポイントについて、歯科医の立場から詳しく解説していきます。

 

>>「前橋かんだ歯科・矯正歯科のインプラントについて」はこちら

 

目次

インプラント治療の年齢制限について

インプラント治療の年齢制限について

インプラント治療は、失った歯の代わりに人工の歯根を顎の骨に埋め込む治療法です。見た目や噛む機能を回復できるため、多くの患者様に選ばれています。しかし、「インプラント治療には年齢制限があるのでは?」と不安に思う方も少なくありません。

そこで本章では、インプラント治療の年齢制限について詳しく解説します。インプラント治療が可能な年齢や、高齢者の治療に年齢制限はあるのかなど、年齢に関する疑問にお答えします。

 

インプラント治療は何歳から可能か

「インプラント治療は何歳から受けられるの?」という疑問をお持ちの方もいるでしょう。基本的に、インプラント治療に明確な年齢制限はありません。ただし、治療を開始するためにはいくつかの条件があります。

 

▶若年層の治療におけるメリット・デメリット

若年層の方がインプラント治療を受ける場合、長期的な視点で考える必要があります。若いうちに治療を始めれば、見た目や噛む機能を早期に回復できるというメリットがあります。一方で、インプラントは永遠のものではないため、将来的に再治療が必要になる可能性があります。

 

▶顎の成長と治療開始の適切な時期

また、インプラント治療を始める前に、顎の骨の成長が完了している必要があります。一般的に、女性は16~18歳、男性は18~20歳で顎の成長が終了すると言われています。顎の成長が完了していない状態でインプラントを埋入すると、将来的に噛み合わせに問題が生じる恐れがあります。

 

高齢者の治療に年齢制限はあるのか

一方、高齢の患者様からは「自分はインプラント治療を受けられる年齢なのだろうか」という不安の声をよく耳にします。結論から言うと、高齢だからといって治療を受けられないわけではありません。

高齢者の場合、全身の健康状態や口腔内の状態など、個人差が大きいのが特徴です。そのため画一的な年齢制限を設けることはありませんが、患者様一人ひとりの状態に合わせて治療の可否を判断することが重要です。

 

インプラント治療が多い年齢層とは

では、インプラント治療が最も多い年齢層はいつ頃なのでしょうか。近年の調査によると、インプラント治療を受ける患者様の平均年齢は50代後半から60代前半だと言われています。当院でも、この年代の方の割合が多いです。

ただし、インプラント治療を受ける年齢のピークはあくまで平均値であり、個人差は大きいです。歯を失う原因や時期は人それぞれですし、治療を決意するタイミングも患者様によって異なります。

 

インプラント治療を受けられる5つの条件

インプラント治療を受けられる5つの条件

前の章で、インプラント治療に明確な年齢制限はないことをお伝えしました。しかし、年齢に関係なく、インプラント治療を安全に受けていただくためには、いくつかの条件をクリアする必要があります。

ここでは、インプラント治療を受けるための5つの条件について解説します。これらの条件を満たしているかどうかは、担当の歯科医が診察と検査で確認します。

 

①顎骨の健康状態の確認

インプラント治療では、顎の骨にインプラントという人工の歯根を埋め込みます。そのため、顎の骨が丈夫で健康であることが大切です。

歯を失ってから時間が経つと、顎の骨は徐々に縮んでいきます。骨の量が足りないと、インプラントを支えることができません。歯科医は、レントゲンなどで骨の状態を確認し、インプラント治療が可能かを判断します。

 

②全身の健康状態のチェック

インプラント治療は外科手術を伴うため、全身の健康状態が良好であることが求められます。特に、糖尿病や心臓病、免疫系の疾患がある方は、治療前にしっかりとコントロールする必要があります。

また、喫煙習慣のある方は、インプラントの失敗リスクが高いと言われています。喫煙は治癒力を低下させ、感染症のリスクを高めるためです。できれば、治療前に禁煙することをおすすめします。

 

③服用中の薬剤の確認

患者様が普段飲んでいるお薬も、インプラント治療に影響を与える可能性があります。特に、骨粗鬆症の治療薬であるビスホスホネート製剤を服用中の方は、注意が必要です。

ビスホスホネート製剤は、顎の骨の新陳代謝を抑制する働きがあります。そのため、インプラント治療後に骨がインプラントと結合しにくくなったり、顎骨壊死というトラブルを引き起こしたりする恐れがあります。

 

 ④手術への耐性評価

インプラント治療は、全身麻酔ではなく局所麻酔で行うことがほとんどです。とはいえ、顎の骨に穴を開け、インプラントを埋入する手術は体への負担が大きいと言えます。

歯科医は患者様の全身状態を見て、手術への耐性を評価します。心疾患や呼吸器疾患、血液疾患などがある方は、手術中や手術後のリスクが高くなります。安全に手術を受けていただけるかどうか、慎重に判断する必要があります。

 

⑤定期的なメンテナンス通院の可能性

インプラント治療で大切なのは、手術が終わった後のメンテナンスです。インプラントを長持ちさせるには、定期的なクリーニングとチェックが欠かせません。

特に高齢の患者様は、ご自身でのお口のケアが難しくなることがあります。歯科医院に通って、専門的なクリーニングを受けられるかどうかも、治療を始める前に確認しておくと良いでしょう。

以上の5つが、インプラント治療を受けるための主な条件です。これらを満たしているかどうかは、患者様ごとに異なります。気になる点は、遠慮なく歯科医に相談してください。

 

高齢者のインプラント治療におけるリスクと注意点

高齢者のインプラント治療におけるリスクと注意点

インプラント治療は、高齢の患者様でも安全に受けていただくことができます。しかし若い方と比べると、いくつか特有のリスクや注意点があります。

ここでは、高齢者がインプラント治療を受ける際に知っておきたい、5つのポイントを解説します。治療を検討する際の参考にしてください。

 

インプラント体と骨の結合に関する問題

インプラント治療では、顎の骨にインプラント体を埋め込み、骨と一体化させることが重要です。この過程を「オッセオインテグレーション」と呼びます。

高齢になると、骨の新陳代謝が低下し、オッセオインテグレーションがスムーズに進まなくなる恐れがあります。その結果、インプラントが安定せず、噛む力に耐えられなくなってしまうことがあります。

 

体力低下による手術リスク

加齢に伴い、体力や免疫力は低下していきます。これにより、インプラント手術中や手術後の回復力が弱くなる可能性があります。

手術時間が長引いたり、出血量が多くなったりすると、高齢の患者様の体に大きな負担がかかります。術後の傷の治りが遅れ、感染症を引き起こすリスクも高くなります。

 

持病がある場合の対応策

高齢者は、糖尿病や心疾患などの持病を抱えていることが少なくありません。これらの疾患は、インプラント治療の成功率に影響を与えるものもあります。

例えば、糖尿病が悪化すると、インプラント周囲炎という合併症を引き起こすリスクが高くなります。治療前に、主治医と連携して持病をコントロールしておくことが大切です。

 

治療後の感染リスク対策

インプラント治療後は、手術部位の感染予防が重要です。高齢者は免疫力が低下しているため、若い方よりも感染症を引き起こしやすいと言われています。

手術後は、歯科医の指示に従って抗菌薬を服用し、口腔内を清潔に保つ必要があります。定期的な通院で、インプラント周囲の清掃や消毒を受けることも大切です。

 

長期的なメンテナンス方法

インプラントを長持ちさせるには、日々のお口のケアと定期的なメンテナンスが欠かせません。しかし、高齢になるとご自身での歯磨きが難しくなり、歯科医院に通うのも大変だと感じる方もいるでしょう。

インプラント治療を始める前に、ご家族のサポートを得られるかどうかも考慮する必要があります。歯科医院では、患者様やご家族に合わせたブラッシング指導やメンテナンス方法をアドバイスします。

高齢者のインプラント治療は、若い方に比べてリスクが高くなる傾向にあります。しかし、しっかりと準備とケアを行えば、年齢を重ねても快適な口腔機能を取り戻すことができます。

気になる点やご不安なことがあれば、まずは歯科医に相談してみましょう。患者様一人ひとりに合わせた、最適な治療計画を立ててもらえるはずです。

 

インプラント治療が禁忌となるケース

インプラント治療が禁忌となるケース

前の章で、高齢者のインプラント治療におけるリスクと注意点について解説しました。しかし、中にはインプラント治療が難しいケースもあります。

ここでは、インプラント治療が禁忌となる代表的な3つのケースを紹介します。該当する可能性がある方は、治療を始める前に歯科医によく相談しましょう。

 

重度の全身疾患がある場合

全身の健康状態が著しく悪い方は、インプラント治療の適応から外れることがあります。特に、次のような重度の疾患がある場合は注意が必要です。

 

▶重度の糖尿病

血糖コントロールが不安定な重度の糖尿病患者様は、外科的な治療のリスクが高いと言われています。糖尿病は創傷治癒を遅らせ、感染症を引き起こしやすくします。

手術前に血糖値を安定させることが大切ですが、コントロールが難しい場合は治療を見合わせることもあります。

 

▶循環器系疾患

重度の心臓病や血管疾患のある方も、外科的な治療が禁忌となる可能性があります。全身麻酔は必要ありませんが、局所麻酔による血圧の変動が心配されます。

また、心臓弁膜症や人工弁置換術を受けている方は、細菌感染のリスクが高いため注意が必要です。

 

▶骨粗しょう症

重度の骨粗しょう症は、インプラント治療の大きな障害となります。骨密度が低下し、骨の強度が弱っているため、インプラントが安定しにくくなるためです。

特に、骨粗しょう症治療薬のビスホスホネート製剤を長期間服用している方は、顎骨壊死のリスクがあります。治療前に整形外科の先生と連携を行う必要があります。

 

口腔内の状態が不適切な場合

インプラント治療を成功させるには、お口の中の状態も大切です。次のような場合は、治療が難しいことがあります。

歯周病が重度の方:歯周病は歯を支える骨を溶かしてしまう病気です。重度の歯周病がある方は、インプラントを支える骨が不足している可能性があります。

口腔衛生状態が悪い方:口腔内に多量の細菌がいると、インプラント周囲炎を引き起こすリスクが高くなります。治療前に、歯磨きや歯石取りで口腔内を清潔にしておく必要があります。

 

定期的な通院が困難な場合

インプラント治療後は、定期的なメンテナンスが欠かせません。しかし、遠方に住んでいたり、体が不自由だったりして、歯科医院への通院が難しい方もいます。

メンテナンスが受けられないと、インプラント周囲炎など、トラブルを引き起こすリスクが高くなります。治療を始める前に、通院の可否をよく検討する必要があります。

ただし、これはインプラントに限らず天然の歯にも同様にメンテナンスが必要ですのでインプラントに限った話ではありません。

 

老後までを見据えたインプラント治療

老後までを見据えたインプラント治療

インプラント治療は、一度受ければ終わりというものではありません。長い人生の中で、インプラントと付き合っていく事が必要です。

特に高齢の方は、将来の変化を見据えて治療計画を立てることが大切です。ここでは、老後までを視野に入れたインプラント治療のポイントを4つ紹介します。

 

長期的な視点での治療計画

インプラント治療は、長い期間使い続けることを目的としています。多くの場合、10年から20年以上の使用が可能です。

ただし、年齢とともに体の状態は変化していきます。例えば、手先の不自由さから歯磨きが難しくなったり、物忘れがひどくなって口腔内のお手入れを忘れがちになったりすることもあります。

そのような将来の変化を見据えて、お手入れしやすいインプラントの設計にしておくことが大切です。また、将来的に他の歯を失うリスクも考慮して、インプラントの位置や本数を決めるケースもあります。

このように、インプラント治療は長期的な視点に立った計画が必要です。歯科医は患者様の将来を予測し、できるだけ長くインプラントを使い続けられるような治療計画を立てるよう努力します。

治療を始める前に、歯科医とよく相談し、ご自身の将来設計についてお伝えすることが大切です。そうすることで、患者様に合ったオーダーメイドの治療計画を立ててもらうことができるでしょう。

 

継続的なメンテナンスの重要性

インプラントを長持ちさせるには、毎日のお手入れと定期的なメンテナンスが欠かせません。歯科医院で専門的なクリーニングを受けることで、インプラント周囲の細菌を取り除き、トラブルを防ぐことができます。

しかし、高齢になるとご自身での通院が難しくなることもあります。そのため、治療を始める前に、将来的なメンテナンスについてよく考えておく必要があります。

 

年齢による治療費用の違い

インプラント治療の費用は、歯科医院や治療方法によって異なります。ただし、一般的に高齢の方の治療費用は、若い方に比べて高くなる傾向にあります。

高齢者は骨の状態が悪く、骨造成(骨を増やす治療)が必要なことが多いためです。また、全身の健康管理に手間がかかることも、費用増加の原因と言えます。

治療費用は保険適用外のため、自費診療となります。事前に治療計画と見積もりをしっかり確認し、経済的な準備をしておくことが大切です。

 

入れ歯との比較と選択のポイント

歯を失った場合の治療法には、インプラント以外に入れ歯があります。入れ歯は、取り外しができる人工の歯で、費用が比較的安いのが特徴です。

一方、インプラントは顎の骨に固定する人工歯根のため、自分の歯のように使うことができます。見た目や噛む力、違和感の少なさなどで、入れ歯より優れていると言われています。

ただし、インプラントは手術が必要で、費用も高額です。また、ご自身の歯と同じように定期的なメンテナンスも欠かせません。

自分に合った治療法を選ぶには、歯科医とよく相談することが大切です。年齢や全身の健康状態、経済的な事情など、様々な角度から検討してみましょう。

歯を失っても、あきらめる必要はありません。インプラント治療は、高齢になっても快適な口腔機能を取り戻すための選択肢の一つです。

将来を見据えて治療計画を立て、定期的なメンテナンスを続けることで、末永くインプラントを使い続けることができるでしょう。

 

インプラントと年齢に関する<よくある質問>

インプラントと年齢に関するよくある質問

ここまで、インプラント治療と年齢の関係について詳しく解説してきました。しかし、まだ疑問や不安を感じている方もいるかもしれません。

そこで、インプラント治療と年齢に関するよくある質問とその回答を8つ紹介します。自分の疑問と照らし合わせながら読んでみてください。

 

何歳までインプラント治療は受けられますか?

インプラント治療に明確な年齢制限はありません。歯科医が患者様の口腔内の状態や全身の健康状態を確認し、治療が可能かどうかを判断します。

80代や90代でインプラント治療を受ける方もいます。ただし、高齢になるほど全身の状態に応じて治療のリスクは高くなるため、慎重に検討する必要があります。

 

高齢でもインプラントは成功しますか?

高齢だからといって、インプラント治療の成功率が極端に下がるわけではありません。重要なのは、患者様の口腔内と全身の健康状態です。

高齢の方は若い方に比べて、骨の状態が悪かったり、持病を抱えていたりすることが多いです。そのため、治療前の診査と準備が特に大切になります。

 

年齢によって治療方法は変わりますか?

基本的なインプラント治療の方法は、年齢によって変わりません。ただし、高齢の方は骨の量が不足しているケースが多いため、骨を増やす治療(骨造成)が必要になることがあります。

また、高齢の方は全身の健康管理により気を遣う必要があります。治療中の安全性を高めるため、治療計画を調整することもあります。

 

高齢者の場合の治療期間は?

インプラント治療の期間は、患者様の口腔内の状態によって異なります。一般的に、若い方よりも高齢の方の方が治療期間が長くなる傾向にあります。

高齢者は骨の治癒力が弱いため、インプラントが骨と結合するまでに時間がかかるためです。また、骨造成が必要な場合は、さらに治療期間が延びることがあります。

 

年齢による治療費用の違いはありますか?

インプラント治療の費用は、治療方法や本数によって異なります。年齢だけで一律に費用が決まるわけではありませんが、一般的に高齢の方の方が治療費用が高くなる傾向にあります。

高齢者は、骨造成など追加の処置が必要なことが多いためです。ただし、個人差が大きいので、詳しくは歯科医院で見積もりを出してもらう必要があります。

 

高齢者の場合の麻酔のリスクは?

インプラント手術では、基本的に局所麻酔を使用します。局所麻酔は全身麻酔と比べてリスクが低いと言われていますが、高齢者の場合は注意が必要な事もあります。

高齢になると、血圧や心拍数が変動しやすくなります。麻酔による血圧の変動が、全身の健康に影響を与える可能性があるためです。

リスクの高い方でも事前に全身の健康状態をチェックし、麻酔科医と連携して管理することで、安全に麻酔を行う方法もあります。

 

80歳以上でも治療は可能ですか?

80歳以上の方でも、インプラント治療を受けることは可能です。実際に、80代や90代で治療を受ける方もいます。

ただし、高齢になるほど全身の健康状態や口腔内の状態に個人差が大きくなります。治療が可能かどうかは、歯科医が総合的に判断する必要があります。

 

年齢制限以外の治療制限はありますか?

年齢以外にも、インプラント治療が難しいケースはあります。例えば、重度の糖尿病や心臓病、免疫系の疾患がある方は、感染症のリスクが高いため注意が必要です。

また、口腔内の状態が悪い方や、お口のケアが難しい方も、インプラント治療には適していません。治療の可否は、歯科医が総合的に判断します。

 

まとめ:インプラント治療と年齢制限の重要ポイント

まとめ:インプラント治療と年齢制限の重要ポイント

ここまで、インプラント治療と年齢の関係について詳しく解説してきました。最後に、この記事のまとめとして、重要なポイントを振り返ってみましょう。

インプラント治療の年齢制限について

インプラント治療に明確な年齢制限はありません。年齢よりも、患者様の口腔内と全身の健康状態が重要です。

 

▶治療に年齢の上限はない

インプラント治療は、80代や90代の方でも受けることができます。ただし、高齢になるほど治療のリスクは高くなるため、慎重に検討する必要があります。

 

▶判断の基準となる5つの条件

インプラント治療が可能かどうかは、以下の5つの条件を総合的に判断します。

  1. 1.顎の骨の状態が良好であること
  2. 2.全身の健康状態に問題がないこと
  3. 3.服用中の薬に注意が必要でないこと
  4. 4.手術の負担に耐えられること
  5. 5.定期的なメンテナンスが受けられること

 

高齢者の治療における注意点

高齢者のインプラント治療では、以下の点に注意が必要です。

 

▶治療前の健康状態の確認

高齢者は持病を抱えていることが多いため、治療前に全身の健康状態を十分にチェックする必要があります。

特に、糖尿病や心臓病、骨粗しょう症がある方は、慎重に治療の可否を判断します。

 

▶治療後のケアとメンテナンス

インプラントを長持ちさせるには、毎日の手入れと定期的なメンテナンスが欠かせません。

高齢になると、ご自身でのケアが難しくなることがあります。治療を始める前に、メンテナンスの方法をよく検討しておく必要があります。

 

インプラント治療を末永く続けるために

インプラント治療を受けた後は、定期的なメンテナンスとセルフケアを続けることが大切です。

 

▶歯科医院での定期検査の重要性

インプラントの状態を定期的にチェックし、早期にトラブルを発見・対処することが重要です。

歯科医院での専門的なクリーニングやメンテナンスを受けることで、インプラントを長持ちさせることができます。

 

▶毎日のセルフケアを習慣に

インプラントを装着した部分も、自分の歯と同じようにブラッシングとフロッシングが必要です。

歯科衛生士に、正しいケアの方法を教えてもらい、毎日の習慣として続けましょう。

 

▶バランスの取れた食生活の実践

歯茎などインプラント周囲組織の健康のためにも、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。

硬すぎる食べ物は避け、よく噛んで食べる習慣をつけましょう。また、糖分の取りすぎにも注意が必要です。

 

この記事のまとめチェックリスト

最後に、この記事の内容が理解できたかどうか、確認してみましょう。

 

▶理解度を確認する10のポイント

  1. 1.インプラント治療に年齢制限はない
  2. 2.治療の可否は、口腔内と全身の健康状態で判断する
  3. 3.高齢者は治療のリスクが高くなる傾向にある
  4. 4.治療前の健康状態の確認が特に重要
  5. 5.治療後のケアとメンテナンスが欠かせない
  6. 6.定期的な歯科医院での検査が必要
  7. 7.日々のケアの方法を身につける
  8. 8.バランスの取れた食生活を心がける
  9. 9.治療費用は加齢による骨の条件によって変わることがある
  10. 10.気になることは歯科医に相談する

 

▶次のステップ:歯科医への相談時期

この記事を読んで、インプラント治療に興味を持った方は、まずは歯科医に相談してみましょう。

歯を失ってから時間が経っている場合は、早めに受診することをおすすめします。歯がない状態を長く放置すると、顎の骨が縮んでしまうことがあるためです。

また、治療を急ぐ必要はありません。じっくりと歯科医と相談し、自分に合った治療法を選びましょう。

年齢に関係なく、歯を失った方には、インプラント治療をぜひ検討してみてください。そして、快適な口腔機能を取り戻し、いつまでも元気に過ごしていただければと思います。

 

前橋かんだ歯科・矯正歯科では、患者様お一人おひとりのお口の状態や全身の健康状態を詳しく診査し、年齢だけでなく様々な角度からインプラント治療の適応を判断しています。そして、治療計画の立案から手術、アフターケアまで、長期的な視点に立って患者様をサポートしています。

もし、歯を失ったことでお悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度当院にご相談ください。

皆様のご来院をお待ちしております。

 

前橋かんだ歯科・矯正歯科

院長 神田 雄紀

 

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