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口腔機能発達不全症

2024.11.10

口腔機能発達不全症という言葉をご存知でしょうか?

皆様の周りでボーっとお口があいてしまっているようなお子様を見かけたことはありませんか?このような場合口腔機能発達不全症の疑いがあります。

口腔機能発達不全症とは「食べる機能」「話す機能」「その他の機能」が十分に発達していないか、または正常に機能が獲得できておらず口腔の機能の発達や発育不全の状態になってしまっている場合口腔機能発達不全症と診断されます。

近年ではこのような口腔機能発達不全症の小児が増えています。早い段階から気をつけておくことで歯並びが悪くなるといった原因の舌や唇などの悪習癖の改善にもつながります。

 

▶お子様のこんなところ気になっていませんか

  • ・食べるのが遅い
  • ・あまり噛まずに飲み込んでしまっている
  • ・指しゃぶりがやめられない
  • ・いつもお口がポカンと開いている
  • ・食べる時クチャクチャ音がしている
  • ・口で呼吸している
  • ・滑舌が悪い
  • ・いびきをかいている

 

「食べる機能不全」

食事がスムーズにできていないのを感じる場合、その原因のほとんどは口腔内にある可能性があります。食事は感知、摂取、咀嚼、嚥下、舌で行い、そして飲み込むという連続的な行動で成り立つからです。一連の過程に一つでもトラブルが生じると食事を摂取するのが難しくなってきます。

 

「話す機能不全」

正しい発音をする能力は小児期に獲得できます。しかしサ行の発音がカ行になるなど特定の音声が正確に発声できない状況が続くことがあります。このようなケースにおいては詳しい原因を探り状況により歯科医院だけでなく耳鼻科の専門のサポートが必要となります

 

「呼吸機能不全」

鼻呼吸は体の健康を保つ上で効果的な呼吸法です。吸い込んだ空気が鼻を通ると湿った暖かい空気が肺に送り込まれます。これが口呼吸になると乾燥した空気が体をめぐるためウイルスや細菌に好都合の状況となってしまうのです。また虫歯の発生や歯周病の進行、歯並びの乱れなどさまざまな悪影響を及ぼします。

 

治療内容

 口呼吸、滑舌、咀嚼、嚥下の仕方などに改善が必要なお子様には簡単なお口の体操をしたり、口の周りの筋肉を鍛えるトレーニングを行います。

 

あいうべ体操

あいうべ体操

 

リップルトレーナー

リップルトレーナー

 

ガムトレーニング

 

正しい舌の位置

正しい舌の位置

 

口腔機能のトレーニングは矯正治療ではありませんので歯並びをきれいにすることができませんがお子様が小さなうちから気をつけておくことで、歯並び不正の原因となる舌や唇の癖の改善につながります。

歯並びについてはこちら

「食べる機能」「飲み込む機能」「喋る機能」「呼吸をする機能」といった重要な機能が正常に発達しないとかみ合わせや歯並びが悪くなったり、認知機能の発達不全や全身疾患など深刻な病気となったりします。軽度の口腔機能発達不全症ならちょっとしたトレーニングを重ねるだけでも改善してきますので、是非ご相談してみてください。

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