歯科衛生士とは?
2024.04.23
歯科衛生士という名前や存在に関しては一昔前と比べると世間に浸透している印象はありますが、未だに歯科助手や看護師と一般の方から呼ばれて認知されていない部分もあるかと感じております。そこで今回は歯科衛生士とはどのような業務を行っている職種なのかご説明して行きたいと思います。
歯科衛生士とは歯科医師の指導の下に「 歯科予防処置 」・「 歯科診療の補助 」「歯科保健指導 」行う医療従事者です。
まず歯科衛生士専門学校に入学し、卒業時に行われる国家試験を受験し、厚生労働省の免許を取得することで歯科衛生士となります。
国家試験の合格率は令和四年では95.6%と高い水準となっています。また就職率ではほぼ100%とも言われております。近年の歯の健康が注目されるなか歯科衛生士の活躍が期待されてきているとも感じられます。
業務内容
歯科予防処置
日本人が歯を失う原因の第1位は歯周病で2位が虫歯だとされています。それらを予防し大切な歯を失わないようにするために歯垢や歯石を取り除いたり、う蝕予防に効果的なフッ化物を歯面に塗布したりします。
歯科診療補助
歯科医師の診療の補助を行ないます。
器具の受け渡し、診療中の唾液の吸引、事前の口腔内診査、型取り、患者さんへの声かけ、器具の片付けや滅菌、 診療チェア他の清掃・管理などがあります。
歯科保健指導
口腔内の専門知識を有して保育園や幼稚園学校や施設などで歯磨き指導や食事に関する栄養指導を行ないます。歯科医院では日常、予防治療の一環としてひとりひとりに合った適切なブラッシング方法やフロス・歯間ブラシの使い方、歯磨剤や洗口剤の使用方法、入れ歯の管理方法などを指導します。また食生活のアドバイスもさせていただき、予防につながる情報を提供します。
歯が悪くなったら治療することは当たり前の事ですが、その前にしっかり予防していると大切な時間や費用も最小限で済みます。歯科衛生士は予防・健康づくりをお手伝いする存在です。病気を入り口で食い止められるということは患者様の人生において幸福度を大きく上げられる素晴らしい仕事です。
そのためには常日ごろから歯科医師と情報共有や治療計画など、しっかりと連携を取ることが大切です。歯科衛生士には熱意や責任感、コミュニケーション能力、最新の医療知識や技術を習得し日々アップデートする必要があります。
このように歯科衛生士はかかりつけ歯科医院同様に、「かかりつけ歯科衛生士を」と思って頂けるよう歯と口の健康のみならず全身の健康をいつでも相談できる身近な存在・歯科医院作りを努めております。