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虫歯はどうしてなるの?

2024.07.31

 

皆さんの中には「丁寧にブラッシングなどをしてケアをしているのに虫歯になってしまう・・・」という方がいらっしゃるかと思います。逆に「全く磨いていないのに虫歯は一本もない」という人もいるかもしれません。
実は日本人の約90%以上が虫歯にかかっていると言われています。「甘いものをよく食べるから虫歯になるの?」と疑問をお持ちの方も多いかと思われます。

 

今回は虫歯の原因や対策についてお話しさせていただきます。

 

→虫歯についてはこちら

 

まず虫歯とはお口の中にいる細菌が糖分をエサにして作り出した酸によって歯を溶かしてしまう病気です。そのため、お口の中にいる虫歯菌の量の影響が大きいと言えます。その中でもミュータンス菌が最も悪い菌と言われています。ミュータンス菌は生後10から30カ月ぐらいの間に保護者(主に母親)から感染すると言われております。よって保護者のお口の中にミュータンス菌がたくさんいると、より感染しやすいのです。ミュータンス菌に感染すると、ただブラッシングをするというだけでは菌の量を減らすことはなかなかできないのです。
以下に虫歯になりやすいかなりにくいかを分ける要素を挙げます。

 

虫歯の要因
★歯の質・・・虫歯になりやすい歯の質
★細菌・・・ミュータンス菌の量
★食べ物・・・糖分を含む飲食物や摂取頻度
★時間・・・ブラッシングまでの時間や衛生状態
★唾液・・・質や量

 

 

 

~ 飲食の回数と虫歯の関係 ~
お口の中は飲食することによって急激に酸性になり、歯の表面からカルシウムやリンが溶け出す現象が発生します。しかし30分程度経過すると唾液の力によって酸が中和され唾液中のカルシウムやリンが歯の表面に戻ります。よって飲食を頻繁にするとお口の中は酸性になっている時間が長くなり虫歯ができやすくなってしまいます。

 

 

対策
以上の条件が重なってくると虫歯になってしまいます。これらの要因を除去することで予防につながります。

 

① 歯の質
→フッ素を使って歯の質の強化 →フッ素についてはこちら
よく噛んで唾液の分泌を良くする
シーラントによる予防 →シーラントについてはこちら

 

② 細菌
→日常の丁寧なブラッシングと歯科医院でのクリーニング
細菌の活動を抑えるためにキシリトールやフッ素の使用

 

③ 食べ物
→バランスのとれた食生活
細菌にエサを与えないようにする
砂糖たっぷりの甘いジュースやお菓子はなるべく控えましょう。また「だらだら食べ」をしてしまうとお口の中が常に溶かされた状態になってしまいますのでなるべく間食を控えるか、決まった時間に短い時間で取るようにしましょう。

 

 

虫歯は自然のままでは元には戻りません。できてしまった虫歯はしっかり治療を受け、それ以上進行しないようにするしか歯を守ることはできないのです。虫歯になるメカニズムを理解し、予防を心がけて自分に合った虫歯予防を身につけましょう。

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