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喫煙と歯周病

2024.07.31

「歯周病」は歯周病原菌がお口の中で繁殖して歯肉に炎症を起こし、歯を支える歯槽骨を溶かしてしまう病気です。日本人の約8割が発症すると言われており、歯を失う最大の要因となります。歯周病の原因はさまざまですが「喫煙」もその一つと言われています。またタバコを吸っている本人だけではなく、周りのタバコの煙を吸っている受動喫煙でも影響が出ると言われています。タバコの煙には400種類もの化学物質が含まれ、ニコチンやタール・発がん性物質などの有害物質は200から300種類とも言われます。喫煙はお口が臭うようになる、ヤニがついて汚れるといったデメリットがありますが、歯周病にかかりやすかったり、さらに重症化しやすくなったりするデメリットもあります。また、治療しても歯周病が治りにくいことが分ってきています。統計によると歯周病にかかるリスクは一日10本以上喫煙すると5.4倍に、10年以上吸っていると4.3倍に上昇し重症化しやすくなると言われています。

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喫煙が口腔内に与える影響

 

・タバコを吸うとニコチンの影響で血管を収縮させ、血行を悪化させてしまい歯周組織への必要な酸素や栄養を供給することができなくなるため、炎症の治癒や組織の修復が遅くなり歯周病の進行が助長されてしまいます。

 

・喫煙は免疫系の機能を低下させてしまい、炎症反応を抑制する作用があります。通常歯周病と気づくのは歯肉の腫れと出血ですが、喫煙されていると炎症を起こしている歯肉の出血量が少なくなるため逆に歯周病と気付きにくくなってしまいます。

 

※日本臨床歯周病学会HPより引用

 

・歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)が深くなる傾向があり細菌や歯垢の蓄積を容易にし歯周病の進行を助長してしまいます。

 

・歯周病治療の治癒効果を低下させてしまい、喫煙者は非喫煙者に比べて一度治療しても再発率が高く、歯周外科手術や歯周病治療の成功率が低下してしまいます。

 

・タバコの煙が粘膜に付着すると唾液分泌量が減り、それが口臭の原因になったり唾液の作用である殺菌作用が失われたりします。

・ヤニが付着することで審美性が損なわれ、見た目にも清潔感が損なわれてしまいます。また歯肉は特有の赤黒い色になってしまいます。

このように喫煙は歯周病との関係が非常に深いと言われていますが、それ以外でも特に口腔癌を引き起こす危険性は非喫煙者と比べて5倍も高くなると言われています。禁煙が最も歯周病治療に必要となります。愛煙家にとって禁煙はよほど意志が強くない限りすっぱりと禁煙することはなかなか難しいでしょうが、喫煙が与える歯周病への高いリスクを考えて健康の為にも歯科医院での定期健診と共に喫煙の習慣を見直してみてはいかがでしょうか?

 

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