歯がしみる‼︎知覚過敏を起こす原因と治療法
2024.07.31
冷たいもので歯がしみる、歯ブラシの毛先が当たると痛む、または酸味の強いフルーツを食べるとズキンとするそんな症状があり我慢していませんか?
虫歯でないのに歯がしみるそれは知覚過敏かもしれません。
〜知覚過敏の原因〜
知覚過敏は主に歯の内部にある象牙質が露出することで起こります。象牙質には象牙細管と言う細い管が無数にあります。何らかの原因によりその象牙質が露出すると外部からの刺激が象牙細管を通じて歯の神経へと伝わり知覚過敏の症状が起きます。
1正しくないブラッシング方法・・・硬い歯ブラシや強いブラッシング圧で磨いていると歯肉がダメージを受けて歯肉退縮や歯が傷つきすり減ります。
2歯周病・・・歯周病が進行するにつれて歯肉が下がり歯根が露出してしまうため象牙質が刺激を過敏に感じ取ります。
3酸性の飲食物・・・酸性の食べ物や飲み物を日常的、頻繁に取る習慣があると酸によって歯の表面のエナメル質が溶け象牙質が露出してしまいます。これを酸蝕症と言います。毎日お酢を飲んでいたり、柑橘類や炭酸飲料、スポーツドリンクや栄養ドリンクをよく摂取する方は注意が必要です。
4歯ぎしりや食いしばり・・・歯ぎしりや食いしばりなどをしていると過度に強い力が加わることで歯の噛む面がすり減り象牙質が露出します。また歯に強い力が加わり続けていると歯の根元に力が集中し根元部分がくさび状に欠けてしまう楔状(くさび)欠損を起こししみる症状が出てきます。
5虫歯の治療後・・・神経のある歯を治療のため削った場合神経が過敏になります。金属製の詰め物やかぶせ物で被ったとしても、金属は熱の伝わりも良いためしばらく症状が続いてしまうことがあります。
6ホワイトニング・・・歯を白くするホワイトニングの薬剤の刺激で施術中や施術後に一時的に知覚過敏を起こすことが稀にあります。
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〜対策と治療法〜
◎歯科医院で露出した象牙質に知覚過敏抑制効果のある薬剤を塗布し象牙細管を封鎖して知覚過敏を抑制します。
◎コンポジットレジンを根本の楔状に欠損しているところを歯科のプラスチックで詰め物を詰めることで改善しやすくなります。
◎知覚過敏用の歯磨き粉を使う。抑制効果があるものは乳酸アルミニウムや硝酸カリウムで刺激を伝わりにくくする成分が含まれているため継続的に使用することで効果が得られる場合があります。
◎歯ぎしり用のマウスピースを装着することで就寝中にダメージを与えないようにし負担を軽減させます。
歯がしみる知覚過敏だけでも原因は患者さんそれぞれ異なります。「少ししみるけど…知覚過敏かな?」など自己判断せず症状がある場合は歯科医院を受診し、しっかり原因を調べ適切な処置を受けてください。