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虫歯について

2024.07.31

虫歯について

 

虫歯と言う疾患は皆さんもよく耳にする事かと思いますが、実際どういうものかご存知でしょうか?
虫歯は、直接命に関わらない病気のため軽視されやすいですが近年では全身疾患との関わりが指摘されるようになりました。
虫歯とは正式にはう蝕(カリエス)と言います。
日本人の9割以上が虫歯を経験しているとの事でとても身近な病気です。

 

お口の中のには歯垢(プラーク)が1mg中に10億の細菌がいると言われています。
その歯垢は私たちの食事から始まりその飲食物はお口の中の細菌にとって栄養源となりその栄養源を利用し細菌が増殖し歯垢となります。
虫歯とはこの歯垢の中にいる虫歯菌(主にミュータンス菌)などが出す酸によって歯が溶かされる病気です。
虫歯菌は糖分をエサにしてどんどん増えるため甘い物をよく食べる方は虫歯になりやすくなります。
ただ虫歯の原因はそれだけではなく食事の回数、歯並び、歯磨きの状況、唾液の量や質などさまざまな原因によって生じます。

 

虫歯の進行段階について

 

虫歯の進行はCO〜C4の5段階に分類され進行状況を判断する目安になります。

 

 

1.  CO : 脱灰⇒エナメル質が溶け始めて白く斑点のように見える状態。
自覚症状はありません。正しいブラッシングや歯質を強化させるためフッ素を使うことで進行を止める事が出来ます。

 

2.C1 : エナメル質の虫歯⇒エナメル質が溶け穴が開いた状態もしくは奥歯の噛む面が茶色に変色している。
虫歯部分を取り除き「レジン」と言うプラスチック素材の詰め物で修復します。

 

3.C2 : 象牙質の虫歯⇒象牙質まで虫歯が進行して、場合によっては冷たい物や甘い物を食べると歯がしみて痛みが出る事があります。虫歯部分を削って詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)など型取りをして修復物を入れます。

 

4. C3 : 神経に達した虫歯⇒虫歯が神経まで達した状態でズキズキと痛みを感じたり冷温痛や噛むと痛いなどの症状が出ます。ほとんどの場合神経を取り除く治療を行い被せ物(クラウン)を被せます。

 

5. C4 : 歯根に達した虫歯⇒虫歯の末期状態で歯根だけ残った状態です。ほとんどのケースが抜歯となってしまいます。抜歯後はブリッジや入れ歯やインプントなどの処置を行って機能の回復を図ります。

 

 

虫歯ができやすい場所は?

 

☆ 歯と歯の間 (隣接部分)
☆ 奥歯の噛む面 (溝部分)
☆ 歯と歯肉の境目 (歯頚部)

 

特に注意して磨きましょう!

 

歯は虫歯で一度、削ってしまったり抜歯してしまうと二度と元には戻らないのです。
そのためには歯が痛くなってから治療するのではなく痛くなる前に定期検診などを受けて予防することが大切です。

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