正しいブラッシング法
2024.07.31
歯周病や虫歯の予防、エチケットとして毎日ブラッシングされていると思います。しかし歯周病に関してはご自身によるブラッシングが基本中の基本で、一番の治療方法となるのです。
ただし、『歯を磨いてる』=『歯が磨けている』ではないのです。
1日3回ブラッシングしていても歯周病や虫歯になる人もいれば1日1回しかブラッシングしてないのにトラブルを起こさない人もいますし、20分位じっくり時間を掛けてブラッシングしているのに歯周病や繰り返し虫歯になってしまう人もいれば2.3分位しか磨かないのに‥と言う方もいらっしゃいます。
正しいブラッシング方法をマスターすることで予防、治療が有効となります。
歯の形や並びはひとりひとり違ってきます。歯科医院では歯科衛生士がそれぞれに合ったブラッシング指導を行っていきます。
ぜひ一度しっかりブラッシング指導を受け正しいブラッシング方法をマスターして下さい。
今回は全ての人に通ずるポイントをまとめてみました。
~歯ブラシの選び方~
ヘッドが大きすぎると奥まで届きにくいためなるべく小さいタイプで、毛先は歯肉に炎症が見られるひとは「やわらかめ」を使用し一般的には「ふつう」を選ぶのがいいです。好みで「かため」を使用する場合は力の入れ過ぎにより歯肉や歯質を傷つけてしまったり、知覚過敏を招きやすいので注意しましょう。
ブラシの形状は「山型」「平型」などありますが「山型」は毛先がすぐに開きやすい事やブラッシングで磨けている所と磨けていない所のギャップが著明な傾向があります。毛先が極細毛になっているタイプは歯周ポケットに入り込みやすいので歯周病のケアに適していますが毛先の広がりが早いのがデメリットなためスタンダードな「平型」を選ばれると良いでしょう。
~歯ブラシの交換時期~
歯ブラシは使用しているうちに毛先が開いてきてしまいプラーク(歯垢)を効率よく除去する事が出来なくなります。
1ヶ月程度で交換するといいですがその前に開いてきたり毛束の根本が汚れてしまうようでしたら早めに交換しましょう。
~歯ブラシの持ち方~
比較的、歯ブラシを手のひらでグーで握る方が多くしっかり握れて力を入れやすいため一見磨きやすそうですが、グーで握ると余計な力が入ってしまい歯や歯茎を傷付けてしまいます。基本的にはペングリップ(鉛筆持ち)で親指と人差し指と中指の3本で持つ事で余分な力が入らず歯ブラシを細かく動かす事ができ、よって磨き残しが減るのです。
~ブラッシング法~
歯の磨き方は目的別にいろいろなブラッシング方法があります。
○スクラッビング法
毛先を歯の面に対して直角に当て小刻みに左右に振動を与えるように動かし1本ずつ磨き歯面のブラッシングを行いましょう。
○バス法
毛先を歯の面に対して45度に傾けて歯と歯茎の間に当てブラッシングを行う事で歯周ポケット内まで毛先が届き歯肉のマッサージにもなります。
上記以外にもフォーンズ法、ローリング法スティルマン法、縦磨き、横磨きなど目的に合ったブラッシング方法が考案されています。
ご自身のお口の中の状況に合わせたブラッシング法を行い歯の並びに対ししっかり当たるように手鏡で確認しながら行いましょう。
ブラッシングが1日の流れ作業になってしまっていませんか?今現在のブラッシングを改めて見直してみて下さい。毎日のブラッシングを正しく行う事で虫歯や歯周病を予防する事ができます。いつまでもご自身の歯で食事を楽しみたいですよね?ぜひ正しいブラッシング方法を習得してください。