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歯周病の検査と治療法

2024.07.31

歯科医院を受診するきっかけとして例えば、
噛むと痛い、歯がしみる、被せ物や詰め物がとれた、歯が欠けたなどの事が多いのではないでしょうか?
サイレントキラーと言われる歯周病などの歯肉からの出血や腫れを経験した事があっても受診のきっかけになる事は少ないようです。
たまたま受診した際に「歯石がありますから取っておきますね!」などと伝えられて歯石を取った事があるという方が多いと思います。

 

糖尿病、高血圧など全ての疾患で検査をせずに治療法や薬が処方される事はありません。
同じように歯周病も進行する前にしっかり検査をしその後治療が必要なのです。
今回は歯周病の検査がどうして必要なのか?どのような事をするのか?治療はどんな事をするのか?を説明させて頂きます。

 

歯周病は初期の段階(歯肉炎)で治療を開始できればほぼ健康な状態を取り戻せることができるのです。しかし初期の段階では自覚症状がないため自分で気付く事が難しいのです。
歯周病が進行すると炎症により歯を支えている組織が破壊され、一度破壊された組織は元の健康な歯周組織には戻らないことがほとんどです。したがって歯周病を発症していない時から歯周病の検査を定期的に受けることが大切なのです。

 

~ 歯周病の検査項目 ~

〔問診〕
自覚症状
ブラッシングの習慣
全身の状態
今ままでに患った事のある疾患
飲んだことのある薬、現在の内服薬
生活習慣 (喫煙、睡眠、ストレス)
治療に対しての希望 など

 

〔歯周基本検査〕
○歯周ポケットの測定
プローブというメモリが付いた棒状の
器具を歯周ポケットに挿入して測定します。
3mm以内 正常もしくは歯肉炎
4~5mm 初期~中等度歯周炎
6~9mm 中等度~重度歯周炎
また、測定時の出血や排膿の有無も
炎症のサインとして重要です。

 

○歯の動揺度
動揺度0 正常、ほとんど動かない
動揺度1 歯が前後の1方向に動く
動揺度2 歯が前後左右の2方向に動く
動揺度3 歯が前後左右上下の3方向に動く

 

〔エックス線写真〕
歯を支えている骨の状態や歯石の付着状況

~ 治療法 ~

歯周病原菌は歯の表面に付いた磨き残し(プラーク)の中に潜んでいます。プラークコントロールする事こそが歯周病治療(初期治療)の始まりでブラッシングと歯石除去が基本となります。
歯肉より上の歯の表面に付着している汚れはブラッシングでご自身で取ります。
歯肉より下の歯周ポケットの中に付着した汚れや石灰化して硬くなってしまった歯石は、
超音速スケーラーなどの専門器具を使い除去します。

 

~ 再評価 ~

初期治療が終了したら再評価を行い改善度を調べます。初期の治療で80%以上が改善されると言われています。

治療後の良い状態を維持する為に、定期的な歯周病検査、毎日のセルフケア、歯科衛生士によるプロフェッショナルケアの3つが重要になります。

 

歯周病に早く気付く事で数年後のお口の中の状態に大きな差が生まれるかもしれません。
自分はまだ大丈夫とは思わず、ぜひ歯周病の検査を受けてみてください。

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